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2013/10/20(Sun)
2013年 10月 伊勢神宮では20年ぶりに 【神宮式年遷宮】が行われました。
遷宮とは、新しい神殿を作り、神様に古い神殿からお引っ越しいただく行事のことです。 遷宮は各地の神社で行われますが、伊勢神宮の遷宮は、「式年遷宮」と呼ばれています。
今回で第62回目を迎えた式年遷宮ですが、 第1回目は690年、今から1323年前に行われ、内乱や戦争などで何度か延期されたこともあるようですが1300年以上に渡り受け継がれてきた行事です。
式年遷宮は本番に向けて8年もの月日を費やし、いろいろな祭事を重ね準備をします。御木曳行事やお白石持行事もその一つです。 そして式年遷宮で最も重要な祭典、クライマックスの儀式とも言われる、 ご祭神が新殿に遷る神聖な儀式 【遷御(せんぎょ)の儀】 が 平成25年10月2日(水)皇大神宮(内宮)、豊受大神宮(外宮)10月5日(土) に執り行われました。
この度、当社が『遷御の儀』の音響、会場照明を担当させて頂きました。
 会場は特設の奉賛席に4000人近い人がパイプイスに座りました。 14時受付開始、18時から神事が始まり御神体が目の前を通るのが20時。
当初の計画ではラインアレイスピーカーを4か所に設置する方法を考えていましたが、18時からの神事は解説の声が御社に聞こえてはいけないということで、小型スピーカーを多数散りばめて小さな音量で広い範囲を拡声する方法に変更しました。
 スピーカーにはヤマハのVSX5を24台使用しました。 このスピーカーはハイインピーダンスでの電送が可能でIP35で防水性にも優れていたので選定しました。
・スピーカー設置の高さは床より1m程度まで、床置きでも可能 (前方視界に入らいないように) ・スピーカーケーブル等の獣対策(配管を入れる) ・スピーカーケーブルでつまづかないよう養生する
上記のような要望があり、ケーブルは床に穴を開け床下を敷設し、スピーカーはパイプ椅子の足元に設置しました。
本番は問題なく拡声でき、後ほど御社で神事に従事されていた神官様からも解説の声は御社までは届いていなかったとのことで安心しました。 (音漏れのチェック等は本番まで行えない状況でした)
会場照明については発電機は音が出るので使用不可、電源は30Aしか使用できないとの事でしたので、当初計画していたハロゲンの照明のプランは考え直し、省電力なLED照明を採用しました。
 岩崎電気 LEDioc FLOOD NEO 100w 3000kを11台使用しました。
神宮の参道の常夜灯が2650kということで灯体にコンバージョンフィルターを張り、より常夜灯に近い色温度に合わせました。 夜が更けてからの灯りも雰囲気を損なうことなく自然な感じで会場を明るくすることができ主催者様にも気に入って頂けました。
本番は、灯りひとつない暗闇の中で執り行われましたが、4000人の観客がいるのにも関わらず物音一つしない状況でした。 その中で提灯の灯りだけを頼りに、神職の行列が歩く姿はまさに幻想的な風景でした。 20年に一度行われる壮大な祭事 『遷御の儀』 この仕事に携われた事を光栄に思いますと共に、深く感謝いたしております。 神宮関係者の皆様、ご協力頂いたメーカ−様ありがとうございました。
また20年後是非ともよろしくお願いいたします。
by crossover |
2013/10/20 11:19:08 |
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